金融SEが考える、Ripple(XRP)に競合が誕生しても敵にならない理由

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いつもお世話になっております。

Ripple(XRP)に対して「もっと送金が早いコインが出てくる」という批判があることを知りました。しかし、既にRipple(XRP)と他の暗号通貨はそういうレベル帯ではなくなっているという事について考えます。

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Ripple(XRP)はルーツが他通貨とは異なる

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そもそも暗号通貨の始祖であるビットコインと、Ripple(XRP)はそのルーツが異なります。ビットコインは2008年に政府などの中央集権に依存しない、非中央集権化された通貨を実現するために誕生しました。

対してRipple(XRP)は2004年に「相互に信頼し合うネットワーク上でやり取りするための通貨プロトコル」として生まれました。そして、2005年にRipplePay.comで金融サービスとして稼働しました。

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Ripplepay.com – RIPPLE COMMUNICATIONS

つまり、ビットコインは打倒国際通貨のために誕生し、Ripple(XRP)国際通貨の効率化のために誕生しました。今も現在も、お互いは思想も目的も技術も異なるのです。

銀行は自身に裁量のない通貨を扱えない

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まず、「一般的な仮想通貨である非許可型通貨」を銀行の勘定系(台帳)に絡めて運用する事は不可能です。取引所とは異なり、銀行は「資産を預かって運用する機関」だからです。

※非許可型:取引の承認を行う管理主体の無いビットコイン等の通貨

そのため、今回のビットコインのように分裂騒ぎなんて起こる可能性が1%でもあるものは絶対に採用できません。正確に言うと「自身の知らない存在に裁量がある」ものを資産として取り扱えません。

今回の分裂騒動では「通貨の両替を行う機関」である取引所だからこそ

取引所「8/1に取引を止めまーす(笑)」

なんて事ができますが、銀行は同じことをしたら「社会のインフラとして不適切」として金融庁から行政指導をくらうでしょう。

というか、実際にみずほ銀行は行政処分をもらってますね。

みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対する行政処分について:金融庁

もっと送金が速いコインが出てきたら?

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ただ送金が速いだけの通貨であれば、Ripple(XRP)には関係がないでしょう。

巷では、「Ripple(XRP)は送金が速いから銀行に採用される」という色々ぶっ飛んだ認識をしている方もいるようです。しかし、銀行で採用されるには技術の前に越えなくてはならないハードルがあります。

  • 実績を残した「組織が主導」である
  • 銀行間ネットワークに権限のある仕組み
  • 現行の勘定系システムと同レベルの信頼性・可用性がある

一般的なビットコインをベースとした通貨では、このハードルを越えられません。

主導の組織がいないので銀行にアプローチする存在もいませんし、銀行にはネットワークになんの権限もなく、信頼性どころか「誰だか知らんやつの意思で分裂」したりもするからです。

上記の理由からまともな通貨ではスタートラインにも立てません。さらに言えば、Ripple(XRP)の上位互換に当たるコインが登場しても、もう手遅れです。

銀行という組織の体質から他通貨では手遅れである

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Ripple(XRP)が最初に銀行とパートナーシップを締結したのは、今から3年以上も前です。

つまり、それ以前から銀行に向けてアプローチし、営業をしていたことになります。仮に、明日にでも上位互換に当たるコインが誕生しても、銀行で先に稼働するのは実績のあるRipple(XRP)なのは間違いないです

そうなると、新しいコインは

「他のは実績がないから」という理由で、「40年間ずっと使っていた勘定系システムを捨てて」やっとRipple(XRP)で実績ができてきた。

という段階で勝負を挑むことになります。普通に考えてまたシステムを更改するよりもRipple社に「性能を上げろ」と要求した方がいいです。

結論

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すでに、銀行間送金やIoVの分野では、「Ripple(XRP)のミス待ち」という状態なんです。そして、一般への普及もRipple(XRP)はかなりリードしていると考えています。

最終的に一般の人々に仮想通貨を受け入れてもらうために、ビットコインはその技術が価値を担保していることを理解させるか、国による承認が必要です。そして、ほとんどの人間は説明されてもブロックチェーンを理解できないでしょう。

しかし、XRPに関して言えば「銀行が担保している」の一言で解決可能です。

さらに、一般人はXRPの存在を知る必要すらありません。

何故なら、彼らは銀行に資産を預けており、その資産はXRPで運用されるからです。XRPを知っている人はリップルネットワークを利用すればいいし、知らない人は「XRPで運用された円」を利用すればいいだけです。

長くなりましたが、現在のRipple(XRP)がどういった立ち位置にいるのかご理解頂ければ幸いです。

以上、よろしくお願い致します。

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2 件のコメント

  • でも、XRPを市場で売買するのは、本来であれば銀行間送金システムと切り離せますよね?
    つまり銀行間はIOUだけで交換すればいい、もしくはXRP使っての交換でもいいですが、一般市場で取引されてXRPの価値を変動させなくてもいいはず。
    そこはどうお考えですか??

  • XRPを使わない場合はIOUの元はドルペックになるかと思います。アメリカで何かあった場合のカウンターパーティーリスクが発生するのでXRPを使うと思っております。何よりIOUだけではRipple社の利益がでません。
    XRPを一般市場に公開するのは流動性を向上することとマーケティングを兼ねているのではというのが私の考えです。

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